釣月軒

音楽や俳句を考えます。記事の題名欄に拙句を載せています。

客二人煙草を交はす春眠し

西成の喫茶店で4月の終わりに詠んだ句である。

春は眠くなる。



おもひ出て酢つくる僧よ秋の風 蕪村


そうや、酢を作ろう、と思う僧がいる面白さ。

涼しさや窓の黒さに人の音



漱石の 草枕 を久々に読む。


さいごの『それだ!それだ!それが出れば画になりますよ』は、やはり爽快。





寒き夜の銭湯遠き場末かな 子規

茶坊主といふ言葉可笑し夏の雨

朝、パン屋でコーヒーを飲んでいると、雨が降ってきた。ふと、茶坊主という言葉が浮かんだ。



嬉しさや夏の美人は雨の中 飛鳥


美人は良いもの。






な折りそと折りてくれけり園の梅 太祇